適性検査のいろいろ。CAB,GAB,SPI、WEBテスト
職業に関する適性検査には、様々な種類があります。
1つ1つ見ていきましょう
性格テスト
性格を検査するものとして、よく使われるのが、Y-G性格検査です。
正式名称は「矢田部・ギルフォード性格検査」です。
これはJ.P.Guilfordという人が開発した検査を、矢田部達郎氏らが日本向けに作り直した性格検査です。
簡単に実施できる検査法なのですが、その反面、受検者によって回答を故意にねじ曲げることができる欠点があるそうです。
性格検査にはこの他に、クレペリン・テスト、数研式M-G性格検査テスト、CPIテストなどがあります。
適性テスト
GAB(ギャブ)と言うテストは、幅広い職種を対象とした総合適性検査です。
基礎学力以上、さらに「知的能力」や「統率力」、「忍耐力」、「パーソナリティ」を重視する企業に多く活用されています。
一方、CAB(キャブ)は現在あらゆる業種で活用されている「コンピューター職適性診断テスト」です。
「知的能力」や「パーソナリティ」、「バイタリティ」、「忍耐力」など9項目から、SE(システムエンジニア)やプログラマーなどに必要な能力を診断し、向き不向きを推定するという検査です。
さて、よく耳にするSPIはSynthetic Personality Inventory(総合人格評価)の略で、現在数ある総合適性検査の中でも、非常に多くの企業に活用されているものです。
SPIは能力適性検査と性格適性検査から成り立ち、2002年10月には大幅に改訂されSPI2という発展版になりました。
総合適性検査は他にCAREERVIEW、CETI、SAIなどがあります。
職業適性検査にはこれまでに述べた以外にもあらゆる機関が開発しており、筆記形式の他にもマークシートやWEB上での検査など、検査の形式も多様になっています。
WEBテスト
現在、定期採用をしている企業の6割以上がWEBテストを導入していると言われています。
企業にとって新卒採用は特に、人手や時間、予算などの制約が多いものです。
例えば検査や試験の際の試験スタッフ、そして社外に選考会場を設ける場合には、施設利用料などというコストが発生します。
しかしWEBテストなら、試験官も会場も必要がないわけです。
これが企業にとっては効率がよい。
ただ安価でできるWEBテストですが、受験した相手が見えないため、本人が受検しているか確認することができないという問題点もあるんです。
そして一方、受検者がWEBテストで不合格になった場合に、受検者の納得が得られにくいという不満もあるんです。
ただ企業はWEBテストで応募者を絞込むことができます。
そう言うことであれば、前もって第一関門のために十分な準備をしてWEBテストを受けるべきでしょう。
もちろんWEBテストと一口に言っても、もさまざまな種類があります。
企業が採用するテストが前もってわかる場合は、調べておきましょう。